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頼りすぎに注意!翻訳ツールの落とし穴と回避策

頼りすぎに注意!翻訳ツールの落とし穴と回避策

近頃弊社では英語サイトの調査や、英語資料作成の依頼を頂く機会が増えてきました。
皆様も、インバウンド含めたグローバル対応や、外資系のクライアント様対応など、なにかと英語を使う機会はあるかと思います。

最近では翻訳ツールの精度が上がり、英語が苦手な方でも対応がしやすくなっていますが、今回は翻訳ツールを使う場合の落とし穴と、その対策をお伝えしたいと思います。

翻訳ツールの落とし穴

では、さっそく下記の文章を翻訳してみましょう。

「コロナの影響で、今年2月に開催を予定していた複数のイベントの一部が中止となり、SNS上では中止を残念がる声が目立った。」

まず試しに翻訳ツールにこのまま貼り付けて翻訳してみましょう。
※翻訳ツールによって性能や使われる単語が変わってきますし、もっと性能の高い翻訳ツールも最近は出回っていますが、今回は皆様にお馴染みのGoogle翻訳で説明します。

※2021年3月現在のGoogle翻訳での結果です。

Google翻訳の様子

原文を翻訳後、逆にその英語がどういう日本語になるのかを確認します。
※Google翻訳では、「矢印ボタン」で翻訳された文章を逆翻訳することができます。

ん?なんかおかしいですね。
まず、一つの文章にしては英文が長すぎますし、逆翻訳した日本語を見てもきちんと翻訳されていないのが一目瞭然です。

翻訳ツールで正確に翻訳するための工夫

では今度は、正しく翻訳されるための工夫を紹介しましょう。

まず初めに、日本語は英語に比べて一つの文章で多くの情報を伝えることができますが、英語は一つの情報を伝えるのに長い文章が必要になります。(はい、日本語の方が効率的なのです笑)

今回この一文を区切らずに英訳すると、ものすごく長い英文になり、読みにくくなるので、下記のように日本語を情報ごとに区切り、略語や言い回しを使わない正確な日本語に直してから翻訳します。

「コロナの影響で、今年2月に開催を予定していた複数のイベントの一部が中止となり、SNS上では中止を残念がる声が目立った。」

「今年2月に、複数のイベントの開催が予定されていました。」
「コロナの影響で、その内、いくつかのイベントが中止になりました。」
「この中止に対して、ソーシャルネットワーキングサービス上では、残念という声が目立ちました。」

Google翻訳の様子

今回も、原文を翻訳後、逆にその英語がどういう日本語になるのかを確認します。

どうでしょう!そのまま翻訳した場合と比べて情報は正確になりました。

正しい情報を伝えるという意味では、ここまでで十分です。
しかし、実際にはまだまだぎこちない英語ですし、文章に無駄があります。
このまま資料などで使うには若干恥ずかしいので、可能であればネイティブチェックを受けることをおすすめします。

さらに翻訳の精度を上げるには

英語ではいろんな表現(国や地域、業種によって変わってくる)があるので何が正解とかはありませんが、読み手がストレスなくすばやく理解するためには、翻訳ツールを使用した後にこのような一工夫が必要になります。

Google翻訳の様子

  1. .”Due to”=「~によって」と”influence of”=「影響で」は意味合いが重複しているので、”influence of”は不要です。
  2. 日本では、コロナの話をする場合にコロナや、コロナ禍という表現を使いますが、英語圏では通常、病気の流行などに使う”Pandemic”=「流行」という単語を使用します。実際、アメリカ人の知り合いと話すときも”Corona”とは言わずに”Pandemic”という表現を使用しています。
  3. “to this cancellation”=「キャンセル(中止)」というのはその前の文章で明らかなのでこちらも不要です。
  4. “conspicuous”=「目立つ」という単語は気障な言い方なので、日常的に使われる”Stoodout”=「目立つ」という単語を使用します。
  5. 日本度は「お客様の声」や「利用者の声」という表現を使いますが、英語圏ではこのような表現がないので、言い回しを変えます。
  6. 日本では、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)と言いますが、英語圏ではソーシャルメディアというのが一般的です。

上記をまとめるとこう英文になります。

“Several events were scheduled to be held in February this year.Due to the pandemic, some of the events have been cancelled.In response, posts expressing disappointment stood out on social media.”

これで外国人にとっても馴染みのある表現になったので、ストレスを感じることなく資料を読むことができるでしょう。

弊社では、ビジネス資料作成や、リサーチ・データ収集、SNS話題量調査、各種レポート作成、校正などクライアント様のニーズに合わせて幅広く業務代行させていただいております。上記作業で英語を扱う場合に関しても、ぜひお気軽にご相談ください。