業務効率化ブログ

  • 調査

プロ調査員が教える企業調査の情報源EDINET活用法

プロ調査員が教える企業調査の情報源EDINET活用法

弊社内には、企業調査に長けたスタッフがおり、社内でもそのノウハウを共有しています。

今回は、クライアントや競合企業の戦略や現況を知りたいときに便利なEDINETというサイトをご紹介します。

EDINETで分かること

EDINETの閲覧サイトは金融庁が公開しており、主に上場企業が開示している「有価証券報告書(以下、有報)」などを閲覧できます。
https://disclosure2.edinet-fsa.go.jp/

上場企業各社はIRサイトを用意し、有報も公開していますが、全社を横断的に閲覧・検索できるのが、EDINETの便利なところです。比較調査にオススメです。

「有報」に馴染みのない方のために、どんなことが分かるのか、以下で3点ご紹介します。

ビジネスモデルを調べる

その企業の収益源やコスト構造がどうなっているか、といったビジネスモデルは、有報では「事業の内容」に記載されています。
事業系統図で図解してくれている企業ですと、とても分かりやすいです。

図はCtoCリユース市場で存在感のある2社、メルカリとジモティーの事業系統図を簡略化したものです。

両社の主な収益源は、
メルカリ:購入者の購入費からの販売手数料
ジモティー:アドネットワークによる広告料収入(自動配信売上)

エンドユーザーは、中古品売買という同じ目的で利用しているかもしれませんが、サービスのビジネスモデルは全く違うことが分かります。

経営戦略や課題観を調べる

その企業が市場をどう認識しているか、経営戦略や課題、事業のリスクも有報で開示されています。

前項ビジネスモデルとの関連で興味深い点として、ジモティーは、「明確に競合するクラシファイドサイトはないものと認識」とあります。メルカリを含むフリマアプリ等には触れていません。

対して、メルカリは、「現在、多くの企業がスマートフォンを利用したCtoCサービスに参入しており」と競合を意識していることが見て取れます。

同時期の売上や利益を比較する

有報には決算書の情報も記載されています。
メルカリとジモティーの業績比較!といっても、売上規模がメルカリ1,000億円超、ジモティー約14億円と開きがあるので、従業員一人あたり、そして決算月が異なるので四半期で比較してみます。

一人あたりの売上・粗利の比較では、メルカリが3~4倍の規模である一方で、営業利益はあまり差がない、といったことが分かります。
ただし、人件費・広告宣伝費を含む販管費や、経営戦略に違いがあるので、単純比較は難しいです。

深掘りすると長くなりますので、今回はここまでにしておきたいと思います。

今回はEDINETで分かることのご紹介でした。
クライアントやその競合企業のビジネスモデル、経営戦略の違いを理解することで、企画提案の精度が高まるかと思います。新規事業で進出検討先の業界のプレイヤー分析にもご活用いただけます。

例えば「この業界の主要5社の課題を比較できる様にまとめたい」といったご要望にも弊社で対応いたします。

今回ご紹介した企業調査以外にも、企画の事例収集調査、BtoB営業先調査からリストアップなど、多様な目的に合わせた調査も承っています。必要な際にはぜひお声がけください。