2026年5月、カルビーが一部商品のパッケージを白黒に変更するというニュースが大きな話題になりました。中東情勢の影響によるナフサ不足といった背景もあり、X上でも発表直後から多くの投稿が見られました。
そこで今回は、弊社サービス「話題量クイックリサーチ」を用いて、このパッケージ変更に関するX投稿およびWEBニュースの状況を確認しました。
本内容では、検索キーワードの違いによる投稿推移の差や、ユーザーの関心の移り変わりなど、実際のサービスでご提供しているレポートの一部をサンプルとしてお届けします。
目次
SNSやWEBニュースの話題量を調査する際、どのようなキーワードをピックアップするかによって、見えてくる実態が異なることがあります。今回は、同じ「カルビーのパッケージ変更」という事象について、以下の2種類の調査キーワードを用いて2026年5月11日~6月10日の期間で比較を行いました。
1.「カルビー AND (パッケージ OR 包装 OR 袋)」

2.「白黒ポテチ OR モノクロポテチ」

まずは、企業名とパッケージ関連語を掛け合わせたキーワード①「カルビー AND (パッケージ OR 包装 OR 袋)」の調査結果です。期間中のX投稿件数は全体約88万件にのぼりました。

投稿件数は5月12日に期間中で最大のピークを記録しました。このタイミングでは、カルビーが複数商品のパッケージ変更を正式発表したニュース投稿が大きく拡散しています。「インクの材料」や「情勢の影響」といったワードが頻出し、なぜ包装が変わるのかという点にユーザーの関心が向けられていたことが分かります。

その後はいったん減少しますが、5月16日に再び中規模のピークが発生しました。リポスト上位投稿を確認すると、カルビーと行政側とのやり取りや、報道内容への疑問を示す投稿が拡散されていました。
この記事が出る3日前、実は農水省はカルビーと話し合ってる。それもGW前にカルビーから要請があった。内容は「インク用トルエン等について今後の調達に不安がある」と。これは農水省官僚が自分で喋ってる。大臣に報告行ってないのか、大臣は新聞すら読んでないのか、嘘付いてるのか。どれなんだろうね https://t.co/p4qYXmQVSq
— ガイチ (@gaitifuji) May 16, 2026
話題が商品発表そのものから、変更理由の妥当性や企業・行政の説明へと広がっていた様子がうかがえます。
しかし、このピーク以降は投稿量が低位で推移し、5月下旬に小さな再上昇はあるものの、基本的には一定量で落ち着いた推移となっています。
続いて、SNS上で自然発生的に使われやすい呼称を用いたキーワード②「白黒ポテチ OR モノクロポテチ」の調査結果です。期間中のX投稿件数は約4.4万件となりました。

こちらのキーワードでも、最大のピークはリポスト上位投稿に見られるように、正式発表があった5月12日です。
カルビー、白黒ポテチを正式発表 pic.twitter.com/jifnnVJJ9e
— ありゃりゃ (@aryarya) May 12, 2026
しかし注目すべきは、その後一度沈静化した後の動きです。①「カルビー×袋」のキーワードではそのまま投稿量が落ち着いていったのに対し、②「白黒ポテチ」のキーワードでは5月下旬に入ってから再び話題量が増加し、5月29日にピークを形成しています。

同時期のニュース記事シェアランキングを見ると、「白黒ポテチが店頭に・・・」「白黒ポテチ、札幌のコンビニ店頭に・・・」といった記事が拡散されていました。
白黒パッケージの商品が実際に店頭に並んだことで盛り上がった様子がうかがえます。
| 出典元 | 公開日 | 見出し | シェア数 |
| 朝日新聞 | 26/05/30 16:18 | 白黒ポテチが店頭に、天ぷらはばら売り…包装の簡素化、定着するのか | 107 |
| 朝日新聞 | 26/05/30 16:09 | 白黒ポテチ、札幌のコンビニ店頭に
中東情勢受け大幅な仕様変更 |
84 |
| 週プレNEWS | 26/05/30 07:15 | 【日本列島ナフサショック】政府は「足りてる」、メーカーは「足りない」。「包装クライシス」の切実すぎる現場 | 18 |
| 日本経済新聞 | 26/05/30 05:00 | 「白黒ポテチ」のカルビー株に動かぬ食指、消費者の値上げ耐性懸念 | 16 |
| Yahoo!ニュース (週プレNEWS) |
26/05/30 07:18 | 【日本列島ナフサショック】政府は「足りてる」、メーカーは「足りない」。「包装クライシス」の切実すぎる現場(週プレNEWS) | 10 |
そして、ユーザー間で広まった呼称を使わずに、企業名を中心にしてデータを収集した場合は、店頭に並んだ際の動きを見落としてしまうリスクがあることが分かりました。
同じ事象を対象にした調査であっても、設定するキーワードによって観測される話題が異なるケースがあるため、キーワードの選定時にはSNSユーザーの用いる言葉を調査しておく必要があります。弊社ではSNS分析のキーワード選定時には必ず、XやWEBニュースでの言葉の使い方を地道に調査しております。
今回は、カルビーのパッケージ変更という事象について、②のように「白黒ポテチ」といったSNS特有の呼称が出現しました。実際に商品が店頭に並び始めた、という生活者目線での話題の再燃をキャッチするためには、この呼称をキーワードとして設定することが効果的だと分かりました。
もし①「カルビー×袋」のキーワードだけで調査を完了していた場合、「5月中旬以降、話題は沈静化した」という結論になっていたかもしれません。しかし、②「白黒ポテチ」のキーワードを組み合わせることで、5月末にも話題量の盛り上がりを観測できました。
SNSの盛り上がりの実態を正確に把握するためには、単一の正式名称だけでなく、ユーザーが実際にどのような言葉を使って話題にしているのかを事前調査によって明らかにしたうえで、キーワードを選定することが非常に重要です。弊社では、経験を積んだリサーチャーが専用ツールを用いて調査いたしますので、キーワード選定からご相談ください。
今回のように、
といったデータを整理することで、話題の広がり方や反応の構造を把握するための材料としてご活用いただけます。より詳細な深掘りの方法やサンプルレポートについては、お気軽にお問い合わせください。